前回は僕が教育を志したルーツを話しました。
僕は学習塾を始めました。
英語や数学などを中学生に教えていました。
僕は受験勉強が好きです
あんな楽しいものはありません！
範囲が決められているクイズ大会ですから、やればやるほど点数あがって楽しい。
内容は世の原理のエッセンス、人知の結晶。それも感動的。
論理思考能力をつけ、自信をつけ、好奇心を燃やす若者たちと
人間のこと、社会のこと、未来のこと、話しあい研鑽しあいたい。
学校の枠を超えた本音のやりとりで教育をしたいと思っていました。
その期待は見事に外れ…
現実に目の当たりにするのは学習意欲の低さ、視野の狭さ。
いや、もっと自分の力量が高まれば、若い彼らを力づけることができるはず…
それに費やした努力と経験は貴重でした。
が、いつも、何度も、同じ考えにぶち当たりました。
限られた時間で一生懸命気持ちを引き上げても、来週には元に戻って帰ってくる。
親の考え、学校での常識。
それらのほうが圧倒的に影響力が強い。
そもそも。
根本的に学ぼうとする気がない。
あるのはせいぜい受験クリアすりゃいいんでしょ。というモチベーション
納得も意欲もいらない。（だから伸びないのだが）
根本的におかしいな、と思った。
目先の勉強を分かるようにすればいい、という問題ではなかった。
そこまでもたどり着かない。
これってなんだ？？だれの影響？
食べたくもない人に一生懸命料理を作って、要らない、まずい、と言われる矛盾感。
自分の理想を押し付けているような罪悪感。
途上国の子たちは「学校ができた！」と言ってキラキラの目で学んでいるのに、、
なんだこのくすんだ状況は。
自分のやっていることに、限界や無意味感を感じるようになりました。
そして世の中で出会い、知った
学校の勉強はあまりしなかったけど、社会でバリバリ活躍している人たち。
社長になり、起業家になり、リーダーになり、稼いでいる人たち。
学歴もテストの点も関係なかった！
むしろ勉強しなかった人のほうがバイタリティーや行動力がある。
ズバッと本質を語る力もある。
だんだんと、学校の机に固定しちゃうのはよろしくないぞと本気で思うようになってきた。
・行動力が鈍る
・人のせいにして自分で状況をよくできない
・狭い集団のことしか考えない、、
今の大人たち自体そういう状態にあるのかもしれない。
これは社会問題だ。個々の子供に対処してなんとかなる問題じゃない。
社会で共有できる「方向性」が必要だ。
何のために学んでいるんだろう？
どこに向かって努力すればいいんだろう？
大儀は何だ？それがなければバラバラだ。
意味あることはできるのか？
共有できるものってあるのか？
悩みながら、
どんな方向に向かえばみなで心を輝かせられるのか、日々考え続けた。
その中で、
目指したくなるかっこいいモデルはないか、、と想いを馳せた。
やはり行く先のイメージが輝いていないと。
共に抱けるのは希望だ。
自分の個性とハートで世の中と関わっていき、人を助け、問題を解決し、さっと風のように去っていく、、
そんな痛快でかっこいいヒーロー像を思い描いた。
そこでふと
「忍者」
が、ひらめく。
僕らは忍者みたいなかっこいい人間を目指すんだよ！と塾の子らに言い出した。
夏祭りで子供たちと「忍者出店」をし
実際に世に何かを提供して関り、人を喜ばす体験をした。
子供たちの個性ややる気が形となり
のびのびとみなが幸せ。
充実した思い出となり、教育的にも大きな手ごたえがあった。
すると意外なことに、周りの大人たちが反応し出した。
「はっちゃんとこは忍者塾なんだね、次何やるの！？」
そこで、初めて「忍者」というワードの惹きつける力を知ることになったのです。
自分になかった求心力。
そして考えれば考えるほど、知れば知るほど
自分の理想としていたものに全く矛盾しない「忍者の世界」
自由、個性的、協力的、ミステリアス、高みを目指すワクワク、魅力的、誇り
自分がやりたかったことが、八田ではできないけど、忍者ならできると思えてきました。
これは変だけど、とっぴだけど、、本気でやってみていいものではないか？
いや、むしろ望むところ！
生き方はおもしろくなければ
教育もおもしろくなければ
そう、八田が言ってもだめだけど、忍者ならできる！
ふつふつと
今まで苦心の中温めてきた数々のアイディアが、力を持って置き換えられていった。
忍者構想へ・・
これが私が忍者と出会い、やっていこうと思うに至った経緯です。
✧✧
実際にそこからどうやって忍者世界に入っていったか・・
それを語らねばなるまい。
続く・・！
実際の忍者たちに出会うぞ！の巻
（次回完結ｗ）
