手裏剣全国大会を終えて

八光ブログ

こんにちは、八光です。

今回の大会では3位になることができました。
たくさんの応援やお祝いの声、ありがとうございました!

≪この大会の魅力≫

この大会は、忍者装束オンリーです笑
どこから来たんだ、という謎の忍者がひしめき、異様な場を楽しめます。

いかつい戦闘系、修験者風、武将系、華やかなくノ一、山賊みたいな人、、
思い思いの忍者になり切ってきますw

それでいて様々な武術を訓練されている方が多く、競技は真剣そのもの。
殴り合うでもなく、技と心を競い合う。
まあ「手裏剣」自体がそうですが、そこも忍者らしい。

パフォーマンス×競技
なごやかさと真剣さが合いまったところが、いいのです。

これは忍者の本質を表していると思いますね。
忍者は、相手を力で倒すことにあまりこだわりません。
笑わせようが逃げようが、どんな手でも、よりよい結果が得られるならそれでいい。任務遂行につながるなら手段は何でもいいわけです。

『忍以和成』忍をもって和をなす
大きな目的のためにどう心を整えるか もっと考えなきゃいけないぞと
それが忍道の本質かと。

だからこそ、逆説的ですが
ど本気になって手裏剣打に臨むのだ!

≪四季の森、強し!≫

今回個人、団体とも上位独占した、横浜にある四季の森忍術道場

僕が師事している柔兵衛先生の道場です。
ここを訪れてすぐ「忍者道場やりたい!」と思い立ち高岡で始めたので、生みの恩師ですね。

優勝の佐助さんはじめ、忍道によって着実に人間育成してこられた。
いつも人に優しくていねいに道を歩いているみなさん、しかも楽しく結束している♪
その姿は僕の憧れです。

その存在感、個性が今大会もリードしていた。

柔兵衛先生は、「手裏剣はただの的当てじゃない所に奥深さがある」とおっしゃっている。
その意識が四季の森みなさんの技、たたずまいから放たれ、会場に気高さをもたらしている。

この大会が白熱し清々しく、来てよかった、忍者を目指してよかった、、と温かい気持ちになるのは四季の森チームの力が大きいと感じる。

追いつき、同レベルのライバルになりたい。
それが恩返しになり、さらに大会を盛り上げることになるだろう。

高岡忍者を磨き、忍者界を盛り上げたい!

≪裏話・不調からドラマ・・≫

去年の大会9位は、緊張でワケが分からぬまま打っていました。
勢いと集中力で、えいやっとw
そこで見た上位選手の技術の高さ、かっこよさに胸を打たれ、来年はもっと練習し技を高めて臨もうと思ってきた。

練習ではいろんな投げ方を試し、長い距離(10m以上)で練習したり、試行錯誤。
自分なりの感じが出てきて、的中率も上がってきた。
自分流でいい、そこも魅力かもしれない

長野予選で140点が出て、うまくなってきたぞと思った。

しかし!本選前にあまり練習できない時期があり、感覚が分からなく。
考えるヒマはないー

ただもう一つ練習していたのは、最悪の状態をイメージしてその中で何とかするというもの。
めちゃくちゃ緊張して、見られていて、手がかじかんで、準備ができていない状態で「はい八光せーんしゅ」と呼ばれる。はい、そこでやりましょう。最悪は当たり前。
これはある程度効果があった気がする。

本選当日、最初全然当たらず。
ギリギリ勝てたのは逆境でも少し開き直れていたからかもしれないw

直前にようやく、下半身の使い方に光明が。
ちゃんと前足に乗れていないことに気づいた。
直前の昼休みにも練習、、

しっかり乗って強気で腕を振ろう。
それだけ考えた結果、準決勝では真ん中に集まり勝ち抜けた。

決勝ではまさかの1打ずつのサドンデスルール!
相手は間違いなく上手い。外しそうにない。

さいちゃん選手がいきなり40点。王手をかけてきた。

そして八光。
的だけが見えた
強気と言い聞かせ、いいリズムが出せた。

40点!
会場から歓声が。

最後、王者佐助さん。
ここで落ちるか?最大の王手がかかった。
会場全体が息を呑む

シーーン・・  カン!

40点!
お~~!!!

なんと40点で3者譲らず並んだ。
さすがの佐助さんも緊張したと言っていたが、さすがのさすが。

二巡目。順番を決めるジャンケンで僕は勝った。1番を選んだ。
もしかしたらここにほんの少し焦りがあったのかも
あまり準備の時間なく「はい八光せーんしゅ」となったw

思ったような踏み込み、リズムで打てたと思う。
しかし、横に外れた。
左に観客がいっぱい。無意識にほんの少しビビったのか、右にそれた。

左からの風に、ぶれた。
負けは決まった。

もう少し、強気に専念できれば、、
もう一回ドラマを盛り上げれたかと思うと少し残念!
だが、実力は出た。

毎日100本以上打ってきたという佐助さんの安定したフォーム、バランス、集中に入るルーティン、手の内。
彼も大会の前半は「負けちゃうのかな?」というくらい不調であった。そこを辛くも勝ち抜けたのは日頃の所作、練習量からくる繊細豊富な引き出しのお陰だったのだろう。

さいちゃんの柔らかく平常心な動きも素晴らしかった。
保育士さんで、日頃ニンジャトレーナーで子供たちと練習しているという。なるほど、道理でw

終わってみて、負けてよかったと思う。
自分の課題もよく見えたし、そこを越えていった強いライバルがいるということはまだまだ挑戦できるということだ。おもしろい!

≪また会おう≫

手裏剣打ちを愛好し、いろんな場所で工夫し練習してきた忍者たちの話を聞いた。

小銭もって修行場に通いつめた人、自分の工場に手裏剣場を作っちゃった人、、
お山で夜中にカンカンやってた人、、

くやしい声も、忍者を愛する声も、姿も

みなさん、また来年会いましょう!  八光



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